堀江貴文及びホリエモン[多動力]
「何か一つのことに極端なまでに夢中になれば、そこで培った好奇心と集中力が他のジャンルでも同じように生かされる。」
「多動力」 堀江貴文
ホリエモンこと堀江貴文さんの考えがストレートに述べられた本「多動力」
堀江さんらしい話し方で持論を語っていますが、私たちにとってこのやり方がすべていいのかと言われると「ちょっと違うんじゃないかな?」という箇所もありました。
しかし
モチベーションが上がり、熱くさせられ、背中を押してくれる言葉がたくさんありました。
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僕は読んだ本のすべての感想をこのnoteに書いていません。
中には自分の考えと合わない本もありましたし、読んでいて気分が悪くなった本もありました。
それをあえて書くつもりはないですし、本を読んでためになった考えや言葉だけを書いてきました。
この本にもありましたが、限られた時間しかない人生。自分が良いと思った素敵な言葉を吸収できる本や、活かせる本の知恵を取り入れていけばいいと思っています。
悪いところをいちいち考えたり、フォーカスしているほど時間は多くありません。スルーすればいいと思います。かつて読んだ本には、こう書かれていました。気分は思考が走ったあとについてくると。
それでなくても日々生きていると、いろんな嫌なことや悩みがあるのですから、気分を害した本の言葉をそれ以上考えて気分が悪くなるのは良くないですし、思考をそこで立ち止まらせないようにスルーすればいいと考えています。それ以上、嫌な気持ちになるのを回避するように努めなければなりません。
本は人が書いているので、素晴らしい考えもあるし、違った考えや、おかしいと感じる言動もあります。そのたびに「そんな風に考える人もいるんだなぁ」と自分は絶対に真似しないようにしようとか、これは反面教師だとか、さまざまな考えに触れて自分を見つめ直してきました。そんなことも含めて本は異種の考えを教えてくれることがあります。
堀江さんの言葉は、上記のようなことを考えさせてくれましたし、逆に背中を押してくれた言葉がたくさんありました。振り幅が大きかったですね。
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「多動力」とは何でしょうか?
それは、いくつもの異なることを同時にこなす力のことを言う。
堀江さんは、これからの時代はこの「多動力」こそが最も必要な能力だといいます。
「多動力」の中で、3つのためになった話がありました。
1つ目が
一つのことに1万時間取り組むと「100人に1人」の人材になります。その分野に長けた人材に。
そこで軸足を変えて、さらに1万時間取り組めばどうなると思いますか?
「100人に1人」×「100人に1人」で「1万人に1人」の人材になれます。
さらに、1万時間取り組めばもうおわかりでしょう。100万人に一人になれます。
繰り返すが、肩書を掛け算することであなたはレアな存在になり、結果的に価値が上がる。
2つ目
何か1つのことに徹底的にハマること。
そうなると偏った思考に陥ったりしないのかと思いますが、僕も堀江さんのこの考えに共感しました。
何か一つのことに極端なまでに夢中になれば、そこで培った好奇心と集中力が他のジャンルでも同じように生かされる。
好きなものを追及して徹底的に掘り下げることによって、そのものの真髄がわかります。それが大事なんですよね。
それは、いろんなことに応用がききます。バランスよくちょっとづつ齧ったものでは、体で覚えていなくて身につきにくいのではないかと思うのです。
その上で、先ほどの掛け算して異なることを同時にこなすことができれば、レアな存在になれるに違いありません。
3つ目
堀江さんは
人生に目的なんてない
といいます。
「堀江さんがしょっちゅう海外に行くのはなんでですか?」
「いろんな人と毎日食事するのはなんでですか?」
人はすぐに目的を知りたがり、堀江さんによくそのような質問をするそうです。
堀江さんは
答えは一つしかない。
「おもしろいから」だ。
ただ、「おもしろいから」「楽しいから」行動する。
そう答えてきました。
何か具体的な目的ではなく、「楽しむこと」「ワクワクすること」に堀江さんは努めているそうです。
〝今〟がすべてで、将来の夢や目的なんてないと。
あまりにも物事にハマりすぎ、物事をおもしろがりすぎれば、人は「忘我」の境地に達して時間を忘れる。
周囲の人間が引くくらいに無我夢中になり、熱狂的なまでに没入できる。そうなればこっちのものだ。
仕事に没頭し、遊びに没頭し、夢中になれさえすれば、目的なんておのずと達成される。結果はあとからついてくる。
子どもはいつだって、目的なんて考えない。楽しいから遊ぶ、おいしいから食べる、寝たいから寝る。常識や周りの目を気にすることなく、生きているから、驚くほど成長が速いのだ。
無我夢中になり、没頭するという大切なことをなおざりにし、頭でっかちに「目的」を定める。数字や業績を達成しようとする。
今生きている時間、この瞬間を楽しまず、ただ歯を食いしばって努力したところで、思うような成果なんて得られない。
うーん、たしかに。この本の最後に畳みかけてきた堀江さんのこれらの言葉に叱咤激励され、自分はいかにこれらの言葉の反対側の道を歩いてきたのかを思い知らされました。
人生にゴールや終着点なんてあってたまるか
とにかく動け
【出典】