毎日更新「林原という男」について考えていること
ちょっと前からTwitterに「林原という男」という漫画をアップしてます。
電子書籍にもしました。
毎週4ページ描いてたんですが、最近になって毎日1ページずつ更新していくことにしました。週一回より毎日更新のほうがファンがつきやすいと思ったからです。
描くのキツいですけどね笑
それとひとつ実験もしています。
ネットに漫画をアップするならスマホで読まれることを前提として、コマを大きくして1ページあたり3~4コマ、セリフの文字も大きくする、というのが常識になってきています。
でも私は、本当にそれが正解なのか?とすこし疑問に思っていて。
確かに、電車内とかすきま時間に読むならその方がいいかもしれません。
でもそんな読者ばかりじゃないはず。もっとじっくり漫画を読みたいという読者も少なからずいると思うのです。
そしてそういう読者はコマやセリフが小さくても拡大して読んでくれるはず。もしくはパソコンの大きな画面で読んでくれるはず。
そう考え、あえて1ページに10コマくらいぶち込み、2ページ分の内容を1ページにぎゅうっと詰め込んでアップしてみました。
その結果はというと…
普通に読まれました👍
最近は徐々にいいねの数も増え、読者が増えているのを感じてます。
でもコマの数だけ絵を入れていかなきゃならないので、描くのは大変!
今のシリーズはめぐみという女の子が登場します。
林原はあまり感情が動かず、言いたいことをびしっというキャラです。これはこれで気に入っているのですが、読んでて感情移入しにくいキャラではあります。
弱みを見せ動揺するようなキャラでないと感情移入しにくい。
林原を動揺させるキャラ、ということでめぐみという女の子を登場させました。設定も何も考えないまま、行き当たりばったりで描きました。
近くに親がいない。なら母親はパチンコに行ってることにしよう。
そんな母親なら、娘を日常的に叩いたりするかも。
どうしてそんな精神が不安定な母親なんだろう?そうだ、夫が浮気してるに違いない。
こんな感じで設定を後付けしていきました。この後どういう展開になるか、まったく考えていません。
読者のコメントを参考にして、(そういう展開を望んでるのか、じゃそうしよう)とか、(だったら逆の展開にして驚かせてみよう)とか、その場のノリで描けるのが毎日更新の楽しいところです。
この漫画を毎日描いてもお金はもらえません。お金は大好きで大事なものだけど『描いてて楽しい』この気持ちを忘れないようにしたい。
だから私は『林原という男』を描くのです。