kawazu25の日記

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趣味を仕事に出来たら変わる事

僕は趣味だったコーヒーを仕事にして、今東京でコーヒー屋をやっています。

今の自分の好きなことを仕事にしてしまっていいのだろうか、仕事にすることでせっかくの好きなことが嫌いになってしまうんじゃないか、と気にする方もいるかもしれません。

今回は僕自身、趣味を仕事にして変わったと感じることを書いてみたいと思います。

僕は最初コーヒーなんて飲まず、むしろ苦くて苦手でした。なんとなく始めたカフェでのアルバイトでコーヒーに触れるようになって、カフェ巡りをするようになり、だんだんと趣味でコーヒー豆を買って家で淹れはじめました。

その中で美味しいと感動できた浅煎りのフルーティなコーヒーを友達に淹れてあげて、「コーヒーが飲めるようになった!」「なんでコーヒーでこんな味がするの?」といった驚きと喜びのリアクションが最高に楽しくて、こんな幸せをもっと広めていこうとお店を作って発信していく決意をしました。

趣味を仕事にして変わること1:責任が生まれる

仕事にして大きく変わったのは、当たり前ですが、責任が生まれることです。仕事にするということは、価値をつくって、その価値に応じた対価を受け取るということです。趣味はお金を払って楽しみたいことですが、仕事はお金を払ってもらう立場になります。対価を受け取る以上責任が少なからず生まれます。

実際にコーヒー豆を発送しはじめた時には、期待以上の価値が届けられるか責任と不安でいっぱいでした。相手の顔が見えず、声をかけてのフォローができないネット販売こそ、便利さと怖さが両方あります。

お店をはじめて、最初オペレーションに慣れず、コーヒーのオーダーが重なって待たせてしまった時にもピリピリと責任を感じました。こんなふうにして、お金をいただいた期待にどう応えるか、ということが主な関心ごとになってきます。

一緒に働く仲間ができれば仲間への責任、その街や社会への責任を感じることもあるはずです。

サービスの出し手になる以上、必ず誰かの要望や期待に応えることになるので、その責任を全うしてでも成し遂げたいと思える強い熱や、責任や期待に応えること自体が楽しいと思えるかどうかが、仕事にすべきかの大きな判断になるかもしれません。

趣味を仕事にして変わること2:苦手なことも頑張れる

一方でポジティブな効果もあります。趣味で大好きだったことを仕事にすると、本来やりたくないことや苦手なこと、他の人なら諦めてしまうことでも頑張れます。これは本当です。ものすごいパワーが湧きます。

自分が心から達成したいことが生まれたり、好きなことでわくわくしていられたら、苦手な数字とだって格闘できたり、困難やストレスにも果敢に立ち向かえる力が湧いてきます。

その中で、得意なことだけにフォーカスするのか、苦手なことでもがんばっていくべきかどうかはその人次第だと思いますが、少なからず好きというだけでやれる幅も深さも一気に広がるのは事実だと思います。「好き」という熱は本当にすごいエネルギーを持っています。

趣味を仕事にして変わること3:些細なことに気付ける

好きなことを仕事にしていると、細かいことにも気を配って仕事ができると思います。他の人だったらきっと見逃してしまったり軽視してしまうような些細な変化。好きじゃない人だったらそこまでこだわらないようなレベルの商品設計。そんな小さな違いの積み重ねで、新しい価値をつくれたり、受け手にとって本当にいい体験を生み出すことができたりします。

ただこれは裏を返すと、細かいことを気にしすぎて大きな視点を逃す可能性もあるかもしれないし、受け手なり得る「普通の人」の感覚と好きな自分の感覚とがズレてしまうために、サービスや商品が受け入れられにくいということにもなりかねないと思います。

例えば僕のコーヒーだと、普通以上に味を突き詰めていけるのはもちろんのこと、エスプレッソキューブのようなまだ世の中にないような新商品のアイディアも妄想が膨らみ浮かんできました。でも、その職人的な仕事や専門性を突き詰めるほど、コーヒー嫌いな人がどう感じるかとか、チェーン店やコンビニコーヒーを飲み慣れた人が何を求めるか、とはかけ離れた、一部の好きな人には伝わるという体験にもなり得るとも感じています。突き詰めた専門性とみんなに楽しんでもらえる伝え方を合わせて、新しい価値になるのかもしれません。

趣味は仕事にすべきなの?

僕自身は趣味を仕事にしてるんですが、趣味を仕事にした方がいいとか、しない方がいいとか、そんな決まりもルールもなにもないと思います。

ただ少なくとも、好きなことはできる限り行動したほうが楽しいし、仮に価値をつくりたいと心から思えるほど好きになった趣味があれば、仕事にすると、世界で自分にしかできない本当に人生をかけてやる意味のある仕事ができる可能性も大いにあると思います。

あと、趣味を仕事にすると趣味ではなくなってしまうかも、という恐れもあるかもしれません。でも僕は今もずっと変わらず、コーヒーを淹れたり飲んだり、カフェを巡ったりすることが大好きです。つくる側と消費する側で楽しみが違うので、仕事にしても趣味は続きます。

読んでくれた人で、趣味を仕事にしようか迷っている人がいたら、何かの後押しになったら嬉しいです。まだ好きなことが見つからないという方は1つ前に書いたnoteもぜひ読んでみてください。

人生はたぶん長いし、1日1日をわくわく過ごせることが何よりも一番ですよね。そんな選択肢として、好きなことを仕事にしていくのも僕はありなんじゃないかなと思っています!!